右脳派のあなたに贈る「生きづらさ」を強みに変えるロジカルシンキング入門①

あなたの仕事は終わらないのか

なぜ、こんなに仕事でミスばかりするんだろう・・・。
なぜ、こんなにも仕事に追われてしまうのだろうか・・・。

あなたは今、こんなことに悩んでいないだろうか。
それはひょっとするとあなたが自分自身の「認知特性」や「思考特性」を理解していないからかもしれない。

ビジネスに関わっていると、効率性や収益性を求めるあまり、ごくごく当たり前の前提を忘れてしまうことがある。それは、世の中には様々なタイプの人がいる、ということだ。
育ってきた環境も違えば、考え方や感じ方も違う。
ついつい、私たちは「人はみな同じ」と考えてしまう。特に日本人だと「これって当たり前のことだよね」という共通感覚や共通認識が特に強い傾向がある。

一方で我々は、非常に多様な存在である。

それは単なる性格や好みの違いだけではなく、実は脳のレベルで物事の認識方法が異なっているのだ。

認知特性とは?

人の脳には個性がある。それぞれが能力や性格が違うだけでなく、脳の物理的な形も違えば、実は脳で感じられる領域も異なっている。ある人は聴覚能力に優れていれば、ある人は視覚能力に優れている。またある人は絵を描くことが苦手であれば、ある人は文字を読むことが苦手である。
逆に言えば、こうした能力特性の背景には脳の個性の違いがある。こうした物事を理解する脳の個性の違いを「認知特性」という。「認知特性」には4つの種類がある。
物事を文字で理解する「言語優位」、物事をイメージで理解する「視覚優位」、物事を音で理解する「聴覚優位」の4つだ。

ちなみに、私は完全に視覚優位型だ。そのため物事をイメージで記憶している。一方で聴くことが苦手なため、相手の話を聞き洩らしてしまうことがよくある。

視覚優位型は、言葉で論理的に説明することが苦手だ。物事をイメージで捉えているため、何かを人に説明する際はイメージで伝える。

一方でコミュニケーションの基本は言葉だ。人は言葉で考え、言葉でお互いに意志疎通を図る。特にビジネスシーンでは、言葉での説明が強く求められる。

視覚優位型や聴覚優位型にとって言葉で説明するビジネスシーンは苦手だ。そのため「何を言っているかわからない」と言われることが多々ある。特に言語優位型の人や各認知特性のバランスがとれた人に説明することは骨の折れる仕事だ。

こうした人と人との認知特性のギャップが、コミュニケーションを難しくしている。そしてそれが「生きづらさ」にもつながっている。

右脳と左脳

ビジュアル先行かつ創造的な考え方をする人を「右脳派」と呼ぶことがある。一方で論理的で具体的な思考をする人は「左脳派」と呼ばれる。ただ、最近、科学的には「右脳」と「左脳」を使い分けることはできないことがわかった。
そこでこの記事では抽象的で創造的な思考が得意なタイプを「右脳派」、具体的かつ論理的な思考が得意なタイプを「左脳派」と呼ぶことにする。

私はかなりの「右脳派」だ。創造的かつ行動的なので、思いついたアイデアを次々と実行していくことが得意だ。
一方で具体的かつ論理的に考えることが苦手だ。

つい最近まで私は「きちんとした生活」ができなかった。掃除、片付け、整理整頓など生活に必要なごく当たり前のことに取り組むことが苦手だった。なぜなら、何かをしている最中も様々なことを思いついてしまい、思いつくままに行動していたかろだ。
社会人になってから10年ほど、まさに「右脳」が思いつくままにだらしない毎日を過ごしてきた。
しかし、最近になって「ロジカルシンキング」を徹底的に仕事で実践的に学んだことで以前のようなだらしない生活が改善されてきた。
毎日、スケジュール管理に基づいた規則正しい生活が送れるようになったのだ。
生活が改善した理由を考えてみると、意図的に思考のクセを変えたこと、ロジカルシンキングを学び「問題解決」のスキルを身につけたことが要因だと気づいた。

考え方のクセ

物事を認知した後、人は脳で情報を処理する。
その際に人は「考え方のクセ」をもとに考える傾向がある。これを「思考特性」という。

例えば、ある特定のシーンで特定のことを思うことはないだろうか。
典型的な例は、「雨の日」だ。「雨の日」は外に出られないからつまらないと感じる人もいれば、「雨の日」は自宅でゆっくりできると人もいる。このように、我々は物事に「ラベル」を貼って「これはOK」「これはダメ」などと判断している。ある特定の状況で特定の判断を行う傾向が「思考のクセ」だ。

私はある時まで常にネガティブな「思考のクセ」があった。毎日、何か恥ずかしい思いや辛い思いをしたときに「死んでしまおうか・・」という気持ちが頭をよぎっていた。私の瞳には灰色の人生しか映っていなかった。

ある日、「このままではいけない!」と思い立ち、何か打開策がないか考えてみることにした。
そして「認知行動療法」に出会った。「認知行動療法」は、毎日、自分が感じた悲観的な考え方を日記に書き留め振り返ることで「認知のゆがみ」に気づき、自分自身の物事の考え方や感じ方を訂正する精神療法だ。
自分のネガティブな「考え方のクセ」を修正するので、徐々にポジティブな考え方をすることができるようになる。
常に仕事に対してもネガティブで感情的に取り組んでいた私は、この「認知行動療法」と出会って次第に物事を客観的に考えることができるようになっていった。

「ロジカルシンキング」が使えるようになるためには、物事を感情的にとらえず客観的に掘り下げる考え方が不可欠だ。
「考え方のクセ」を理解することで、自分が普段どんな場面でどんな判断をするのかを理解することができる。

右脳派が生産性を高めるには?

コンサルティングの仕事に関わって、自分が生活ができないのは「思考特性」「認知特性」によるものだということがわかった。
私は「認知特性」と自分自身の「思考特性」を知ることで驚くほど生産性が上がることを発見した。

人は物事や情報を脳で「認知」し「思考」により整理を行い「行動」する。つまり「行動」を変えるためには「認知」と「思考」のクセを知ることが不可欠なのだ。

この記事では3回にわたって私の体験から得られた、「右脳派」が知的生産性を高めるための具体的な方法について紹介したい。

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